文部科学省中央教育審議会の答申(平成26年12月22日)によれば、現行の大学入試センター試験を廃止し、平成32年度から「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を段階的に実施することと述べられています。
平成32年度からということは、現在の中学1年生から新しい受験制度が適用されることになります。
それでは、何がどう変わるのでしょうか?
先の答申のポイントをまとめてみました。
1.「教科型」の試験に加えて、「合教科・科目型」「総合型」の問題が合わせて出題される。
ちなみに、将来的には「合教科・科目型」「総合型」のみとし、教科・科目に必要な「知識・技能」と「思考・判断力・表現力」を総合的に評価されることが目指されています。
2.解答方式が、多肢選択方式だけでなく、記述式も導入される。
3.CBT方式(コンピュータを利用したテスト)の実施を前提とする。
4.英語については、「読む」「聞く」だけでなく「書く」「話す」も含めた英語の能力のバランスをよく評価する。
5.選抜制の高低に関わらず、多くの大学で活用できるように、広範囲の難易度とする。
さらに、多元的な評価尺度として、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の成績に加え、小論文、面接、集団討論、プレゼンテーション、調査書、活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書、資格・検定試験などの成績、各種大会等での活動や顕著な記録、その他受検者のこれまでの努力を証明する資料などを活用することが考えられています。
それではなぜ受験制度が変更されることになったのでしょうか?
先の答申では次のような課題認識が述べられています。
「我が国が成熟社会を迎え、知識量のみを問う「従来型の学力」や、主体的な思考力を伴わない協調性はますます通用性に乏しくなる中、現状の高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜は、知識の暗記・再生に偏りがちで、思考力・判断力・表現力や、主体性を持って多様な人々と協働する態度など、真の「学力」が十分に育成・評価されていない。」
そこで、今回の受験制度見直しでは、
「選抜性の高い大学の学生については、これまでのように知識・技能やそれらを与えられた課題に当てはめて活用する力に優れていることは必要ではあるが、それらだけでは全く不十分であり、「主体性・多様性・協働性」や「思考力・判断力・表現力」を含む「確かな学力」を高い水準で評価する個別選抜を推進する」
必要があると述べられています。
ネイチャリングルーム学童保育では、これらの受験制度改革の動向も踏まえ、体験学習を通じた「合教科・科目型」「総合型」の指導を行っていきます。具体的には、外国人英会話の授業の中に算数の要素を取り入れたり、米国発の環境教育プログラム等を活用して、自然の事象や生き物を通じて、算数・国語・理科・社会といった科目を合教科・科目的、総合的に学習をいたします。
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